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2021年の庭仕事






今日は今年初の庭の記事
庭仕事で忙しくしていたので記事の更新が少し空いてしまいました
インスタでは書いていたが三月の4週目から少し手を付け
先週と今週の土日で一気に作業を進めてきた
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まず目立ってしまうのがゴミ袋だがこれは落ち葉や枯れ草を入れたもの
パンパンに詰めた袋と少し余裕のある袋が少しで10袋くらい
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ご覧の通り冬囲いは全て外し誘引も終わらせた
今日は落ち葉や枯れ草の掃除も粗方終わらせることが出来た
あとは残った片付けと施肥、ここまでくればゆっくり進める事が出来る

インスタではもう書いたが今季は凍害が多かった
それはやっとのことでやった昨年の冬囲いに問題が有ったと思っている
凍害が多かったのは透湿防水シートにくるんで寝かせて越冬させた薔薇ばかりだった
横に寝かせた薔薇は1月中には雪の中に埋まっており昨年のように二月まで外気に晒されるような事は無かった
逆にブッシュなんかは雪上に出ていたにも関わらず凍害は一切出てないと言って良いくらい綺麗なものだった

昨年は全ての薔薇の葉をむしらずに越冬させた、それはブッシュも同じ
何が違ったかというと透湿防水シートはある程度内と外の湿度のやり取りが出来るらしいが雪中ではそんなの全く意味がない
ゴアテックスのレインウェアを着ていても中に結露する事なんかざらだろう、透湿機能などは汗っかきの人には有って無いようなものと同じ事だ
長い薔薇は寝かせた事により水が溜まったり雪の湿度で葉が腐りそれと同時に寒さに負けて若いシュートも腐ってしまったのだった
そりゃ5ヶ月間もジメジメ真っ黒になった葉と一緒に蒸れてしまったらそうなっても仕方ないだろう

実はこれまでも試験的に葉を付けたまま冬越しさせていた薔薇はいくつも有ったのだが
完全に横にならず水が上手く抜けていたであろう事と耐寒性の高い薔薇はネットも併用していたので気が付かなかった
もちろん葉をむしっていたら凍害は殆ど出てなかったので葉をむしらずにやるには蒸れをどう防ぐかが問題になってくる

この冬は例年よりも最低気温が極端に低かったというよりも平均気温が寒かったと思うが
積雪が少ない時期が長く続くのであれば透湿防水シートは有効な資材だと僕は思っている

ただそれをどう問題なく使うのかが問題だ

特に凍害が酷かったのはレイニーブルーとつるアイスバーグ
ちなみにフロリバンダのアイスバーグは何ともない、つるアイスバーグの方が雪中で越冬したのにだ
レイニーブルーのような藤色の薔薇は耐寒性が低いことが多いので仕方が無いとしても昨年までは大丈夫だった
つるアイスバーグは地面に近い枝が全て真っ黒になっていて水が溜まって葉と一緒に腐ったのがよく判った
つるアイスバーグは我が家で一位二位を争うくらいの大物で狭い場所で誘引しているので
管理がとんでもなく大変な薔薇なのだがそのつるアイスバーグは使える(開花する)シュートの殆どを失ってしまった
あの労力は一体なんだったのか虚しさだけが残る結果となった・・・

四季咲き性を持った薔薇はいつまでも伸び続けてしまうので強制的に休眠させること
病害虫を翌年に持ち越さない為に葉をむしって翌シーズンを迎えるが
僕は防寒には葉が付いていた方が有利なのではないか?という仮説の下に葉を付けて越冬を試みてきた
病害虫に関しても全てむしっていた時と変わりないどころか株の充実なども相まって以前より良くなっていた

ただ防寒の為と言っても少しだけ問題がある(汗)
通常落葉樹は冬になる前に役目を終えた葉を切り離す、その枝から葉を落とす自然なサイクルも元気な樹木にしかできない事なのだ
極端に弱った木はいつまでも葉がついている事が多い(四季咲き性のある薔薇の場合はまた別の話)
例えば薔薇の葉が病気や水不足て黄変する時、自分でハラハラと落としてしまう事が多いだろう(触れたら落ちるくらい)
要らない葉は木が自分で判断して落としているのだ、しかし弱り過ぎると自分で葉を落とすのもままならなくなる
葉を落とす間もなく急に枯れてしまった場合は茶色い葉が付いたまま落とせずにいる事が多い
枯れたから葉を落とすのではなく自分の身を守る為に葉を落としているのだ

葉を付けたままで冬を越させる事で余計な体力を使わせていないか心配にはなるが
基本的には次の芽が出来る体力が有れば葉も落とすことが出来るし
落とせなかったとしても越冬後に人の手で落としてあげれば良いだろうと勝手に思っている
雪上に出て越冬している薔薇に関して言えば春には葉がカラカラの状態になっている上に凍害が出ていないので
よってそれがシートの中で防寒の役割を少しでも担っていると考えている

※ちなみに薔薇に関しては暖かい地方で自然に葉が落ちることは無いと思うので越冬する寒冷地のみの話です
それと葉を付けて越冬させるのを推奨しているのではなく僕自身の時間的な問題も絡んでいるのでご容赦ください。






え~っと話がまた長くなっていまったが
ひでさんがインスタでマダムイサークの誘引を写真で紹介してほしいと言っていたので一応載せてみるが
壁面じゃないので枝と支柱が一緒に見えてしまい手前の薔薇と重なって何が何やらという感じになってしまった(汗)
ちなみにマダムイサーク、今年は上の方にしか使える枝の無い太いシュートは間引く事にしたので左上は少しシュートが足りてない


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アーチ
今年は横にしていた長物が全体的に凍害でシュートが足りなかった
アーチメインのアッシュもそうだがモリスの枝が足りなかったのはここ最近では初めての事、昨年は良かったのに今年はボチボチだろうと今から予想が付いてしまう(涙)
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南東の植え込み
左からバロン、ソニアリキエル、マダムルグラドサンジェルマン
いまは春が来たらすぐに誘引しているので支柱など構造物の手直しすら出来ずにもどかしい
ただの安物の資材で簡易的な格子を作っているだけだが度重なる日差しと雨などで木が歪んでいたり見苦しい
このまま直そうにも木が反ってしまったので取り替えなければどうにもできない
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バロンは凍害こそ殆ど出てないが冬囲いで締め込む際にシュートが折れやすく
良いシュートの殆どが折れてしまったのが残念、次の囲いでは少し加減しようか・・・
ただバロンはいつもシュートを残しすぎてしまうのでこのくらいで何とかなるような気もする
真ん中下のソニアはつるとしての誘引というよりも段剪定に近い
右のマダムルグラドサンジェルマンだけボーボーだがこの薔薇はこれで良い、この薔薇は唯一庭木のような感じ
古い枝や枯れた枝を抜いて少し間引く程度で良いだろう
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前庭のパーゴラもどき
こちらも今年はあっさり
何処に何が植えてあるかは書いても判りにくいので今回は割愛
今年は特にヴァリエガタディボローニャのシュート及び誘引をかなり透かした
この薔薇は凄い樹勢でまるでつるバラのように旺盛に伸びるので良いシュートのみ残して感覚を広げて誘引した
ちなみに見えないのに管理が大変なパーゴラ上部にはあまり誘引しないようにして切り詰めた
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で、剪定誘引の残骸の一部。。。これまた凄い量なので困ったものだ
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今年は書いた通りの蒸れによる凍害が多く思うように誘引出来なかったので仕上がりも格好悪い
無い枝を駆使して仕上げているのでまあしょうがないだろう
やはりちゃんと越冬出来ていた昨年の方が誘引も綺麗だっと思う
でも今年もこうして薔薇を楽しめている事がとても嬉しい
肝心なのは生きているという事
そうすればまた来年楽しむことが出来る、今年は今年で嬉しいこともきっと待っている事だろう




この春の嬉しいことと言えば地に下ろしたウェッセルトンが結構咲きそうな事
春が進んでいくのが楽しみだ。
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記事をご覧くださり有難うございました
よければインスタもよろしくお願いします。
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Commented by BOAT at 2021-04-09 21:46 x
tsukiiroさんこんばんは♪
お久しぶりです。冬越し→春仕事お疲れさまでした!
冬を越した薔薇たちの様子気になっておりました。この時期のお仕事があってあの薔薇のシーズンの素晴らしい景色があるんですよね。
葉を落とさなかった薔薇が傷んでしまってとの事、こちらでは凍害が無いので本当にsukiiroさんたちの地域の方々の大変な事はお察しいたします。
こちらでは5月に咲くツツジやハナミズキもすでに咲いていて薔薇も早くなりそうです。
去年作った花壇に地植えした薔薇や宿根草は思ったより大きくなってしまい(💦)やっぱり地植えは凄いですね。今年はtsukiiroさんもモリス少し傷んでしまったようですがこれから復活してくれるといいですね!
でも庭って毎年少しづつ変わっていくものですね。今年のお庭もきっと素敵な表情をしてくれるでしょう。

私も庭いじりで{テニス肘}になってしまいました(笑)使いすぎには気を付けましょう。
P.S この時期の誘因とっても参考になります。


Commented by tsukiiro24 at 2021-04-11 16:15
> BOATさん こんにちは。

お久しぶりです
有難うございます、残念ながら凍害は多かったですが滞りなく春の作業を終えることが出来ました(^^)
冬を越す作業はこちらでは必須ですからね、やらなければ長く伸ばした薔薇は更に悲惨なことに(汗)
そちらはツツジやハナミズキも咲いているんですね、こちらも今年は暖かいので桜やツツジの開花が早そうです。 
地植えは根が好きなだけ伸びることが出来るので成長が良いですよね(^^)
そうなんです、モリスは凍害が多めに出てたので今年は開花が少ないと思います(T_T)
そうですね、毎年色々有りますがなんだかんだ楽しませてもらっているので今年も庭に癒やされるんだと思います。
庭仕事で肘を傷めましたか、後に響かないよう程々にしてくださいね(^^)
僕の庭は薔薇の背景が壁とかじゃない事が多いので見え難いかと思いますがお役に立てて良かったです。
Commented by ひで at 2021-04-20 14:35 x
つきいろさん

ご無沙汰してます。
ここのところバタバタしてまして、つきいろさんのブログチェックできていませんでした(汗)。
前にお願いしていた、マダム・イサーク・ぺレールの誘引の様子、
写真を載せて下さって、ありがとうございます!

枯れ枝を使った支柱、なかなか良いですね。
とてもナチュラルで、葉が展開する前でも、全く違和感がありませんね。
枝は、思った以上に直立ぎみに誘引されているんですね?
それでもあれだけの花数で咲かせるというのは、誘引の妙ですね!

ちなみに、写真を撮られている方向(写真の向き)は南側からですか?
我が家でも同じように、隣地境界の高い位置でイサークを咲かせたいのですが、
隣地側が南で、我が家側が北側ということで、なかなか思うようにいかないんですよ。
イサークなら、ステムも短いし、うまくこちら側に向かられるかな~なんて思うのですが、
今年の開花の様子を見て、また改善策を考えようと思っています。

インスタの方に載せておられた、クレマチス・ミケリテの誘引用の枯れ枝支柱も良いですね!
是非、参考にさせていただきたいです(笑)。

次のブログ記事も拝見いいたしました。
イングリッシュローズの件、全くの同感で、古い良い品種がどんどんなくなっているのが残念でなりません。

我が家にも、友人から譲り受けたウィリアム・モリスやラジオ・タイムズ、メイヤー・オブ・キャスター・ブリッジなどの古い良い品種があるのですが、
まだまだひ弱な株で風景を作れるほどには咲いてくれません。
他にも、トラディスカントやチャールズダーウィン、ゴールデンセレブレーション、クラウン・プリンセスマルガリータなども入手して育てていますが、
これもまだまだ本領発揮とはいきません。
我が家も、バラを始めた頃は、ピンクのバラ推しでしたが、
最近は、黄色いバラほか、多彩な色のバラも増えて、だいぶ印象が変わってきました。
(大きな壁面は、あまりかわりませんが・・・。)

またブログで、今年の様子を見ていただけるようにしたいと思っています。
つきいろさん宅の今年の風景も楽しみにしています!
Commented by tsukiiro24 at 2021-04-24 13:05
> ひでさん こんにちは。

こちらこそ返信が遅くなってすみません
イサークの誘引載せてみましたがシャーロットが被っていたり背景に何も無いので非常に見難いですね(汗)

はい、イサークは立ち上げています
厳寒地な為若いシュートを長く伸ばせずゆっくり育てた古枝を利用しているからです、つる薔薇の2年目3年目のシュートの使い方をイメージすると解りやすいかと思います
もちろんの事若く長いシュートは倒して利用しています。

日差しの方向の問題は向きを変えられないので非常に悩む所ですよね、この間インスタに投稿したアイスバーグもその問題で仕方がなく庭木に誘引しました、庭木を背にしてわざと強く日差しが当たる方を遮っています^^;
けどそのままだと庭木が弱るので花後に外すという荒業を行っています、これ辛いです(涙)

そう言えばひでさん結構ヒストリカル品種集めてましたもんね!
やっぱり昔の品種に魅力を感じてしまうんですよね、今の品種も美しいですがイングリッシュじゃなきゃ!とは思えない感じになってきました。。。本当凄く良いんですけどね。
そうでしたかひでさんのお庭も印象が変わってきたんですね!最近ご紹介されないので気になっていました
是非とも今年は紹介してください、楽しみにしています(^^)


Commented by BOAT at 2021-04-25 18:59 x
tsukiiroさん
こんばんは♪ こちらのブログを眺めているとやっぱりいい品種の薔薇はなんてったっていいんだ~!と思ってしまいます。何故か心惹かれる物は無くなってしまって、でもきっとその価値を本当にわかってる人たちのなかでずっと大切に守られていくのではないでしょうか。
あぁ やばい。こちらに来ると心の中のJUDE君がざわざわしてしまいます。やっぱりぽちっちゃおうかな↓
植物ってやっぱり環境を整えて大切に世話してあげれば病気に弱かろうが 湿度に弱かろうがきっと大丈夫ですよね? 耐病性があるばっかりが薔薇の魅力じゃないですよね。
あ でも美味しそうな薔薇から虫に食われています。チョウレンジバチ 結構厄介です。いかがされておりますか?
Commented by tsukiiro24 at 2021-04-25 21:02
> BOATさん こんばんは。

そうですよね、良い物は良いですよね(^ω^)
本来ならそこそこ人気の有る品種は無くならないと思うのですがERはかなり大ヒットしたので一社のブランドとしてのラインナップが多すぎるのかも知れませんね
他のブランドも売れ筋以外はラインナップから外れているとは思いますが不人気なので気がつかないんだと思います、販売店も全ては置けないですしね
ただERは名花と呼ばれる品種が消えてっているのがちょっと不思議なんですよね・・・世界的な動向は理解できますが(^_^;)

JUDEはまだラインナップに入っていますよね、つい最近超大型のHCでも販売されていて嬉しかったです、ここ最近ERの販売ブースが縮小されていましたが今年は以前のように戻っていてそれも嬉しかったです(^ω^)
僕が考えるに一昔前は耐病性を無視した交配も行われていましたしERにも栽培が困難な品種も存在していました、それはかなり前に廃盤になっているのでそれ以降作出されているERの殆どはガーデンローズとして何万粒の種から選抜されてきた品種なので多少の事では枯れたりするようなものでは無いと思います
ただ今は病気にビクともしない薔薇が求められているという所でしょうかね。
そうでしたか、もう虫が出てきているのですね、虫は最初はテデトールで対抗していますが数が多くなったら流石に環境では抗えないので薬を使うことにしています、もちろん予防とか定期散布は無しで必要と思った時のみです(^ω^)

by tsukiiro24 | 2021-04-04 20:54 | 2021年の庭 | Comments(6)

2013年から続くつきいろの庭ブログ第三弾です


by tsukiiro24
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